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…全ては計画通りに進んだ。
ゴースト・梶・真子を始末し、残り参戦者は二人…俺ともう一人となった。
そのもう一人も問題は無い。
今の俺には参戦者リストがある。
そこには予想通り、もう一人の参戦者の情報がしっかりと載っていた。
梶がもう一人の参戦者の事を全く話さなかったのは、やはり完璧な情報をつかんでいたからだった。
完璧だ……ここまでは本当に完璧だった…。
「なのに……なのに…何でっ!!」
宗司は涙を浮かべながら叫ぶ…。
テレビを……友の死を知らせるテレビを見ながら。
一輝の死は作戦実行の夜、テレビのニュースで流れた。
死因は事故死。
死の状況を詳しくニュースでは言っているが、そんな事今の宗司には聞こえない。
一輝は殺されたんだ…
野二瀬藤吾のデスノートによって。
追い詰めすぎたんだ…
そんな藤吾が真っ先に疑うのは一輝…
その可能性は十分にあった
甘かったんだ、考えが……!!
俺が殺した…
一輝を…
…親友を
殺すつもりなんて全く無かったのに…!
……殺すつもりは…
………そうだ
…俺は殺してはいない…
…仕方のなかった事だ……
それに……一輝の死は無駄じゃない
この死によって、一気にゲームは終わりに近づいたんだ…!
それは、デスノートによる無駄な死を抑える事が出来るという事。
こんな考え方は普通じゃないかもしれない。
だが、それでいい。
俺は常識が通じない世界に足を踏み入れたんだ。
そこにいる奴等は普通じゃない…。
ならこっちだってそれなりの覚悟が必要なんだ…!
私利私欲にノートを使う可能性のあるやつを、のうのうと残すわけにはいかない。
…犠牲になるってのは、無駄な事じゃない。意味のある死…。
一輝は…その為に……世界の為に……犠牲になったんだ…!
この時、今の自分を以前の宗司が見たならどう思うだろうか…。
この考えに賛同するだろうか…。
恐らく……いや、確実にそれは無い。
アホらしいと、目茶苦茶だと笑い飛ばすだろう。
だが、今の宗司にはそれを思う隙は無い。
それでも自分が変わって来ていると、一度は気付いたはずだった。
ただ、そこで本質に気付く事が今の宗司には出来なかった…。
人は悪になる時自分を正当化、又は感覚を無にするという。
後者は後に感覚が戻った時自分の悪に気付く可能性が高いようだが、前者は正当化という自我そのものを変えてしまう為悪に気付く可能性は低くなる…。
人によってはその悪は正義と感じるかもしれない。
宗司もまた、それを正義と感じた一人なのだろうか…。
page.69「病院」へ続く・・・
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