2009年01月15日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.59「訪問」

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「何だ…!?いきなり切りやがった…!」

その男は通話の切れた携帯電話をにらみつけたがらそう言った。

もう少しだった…。
もう少しで奴をこのゲームから敗北させる事が出来たはず。
確実にこちらが優位に立っていたのに…!

望み通りになっていただけに突然のこの出来事は男を怒りに導く。
だが今は冷静になるべきだと、持っていた携帯電話をテーブルに置きながら自分に言い聞かせる。

「…しかし何故だ?急に雰囲気が変わった気がするが…。
……これが狙いか?こうやって考えさせるのが…。」

それでも何故という事に変わりはない。

奴の狙いは…。
まさか……こっちが追い詰められたという事か!?

そう思い始めると何もかもが恐ろしく感じてきた。

どこだ!?どこにミスがあった!?

全てにおいて慎重にやってきた。
出来る限りこのゲームに関わらない様に変わりの人間を作ってきた。
だからいつも犠牲になるのはそいつらだった。

今回だって藤吾がいる…!
だから……だから…!
あ…あああ……死ぬのか…俺は!?

デスノートによる死はどう足掻いても避けられない。
ただ死を待つしかない。

だが……

「…生きてる」

男は自分の両手を見てそう呟く。

奴はまだ俺を殺せる状況ではないという事か…?

そう思うと少しだけ落ち着きを取り戻せた。
だがそれも束の間、ドンドンと部屋の扉を叩く音を聞いた時再び恐怖が襲いかかってきた。
恐る恐る扉に近付くと自分を呼ぶ声がする。

「浦賀さん!浦賀さん開けて下さい!!」

すぐにその声の主が藤吾だと分かると、浦賀と言う男は鍵を解除して扉を開けようとした。

だが…

藤吾が操られている事は…?
あり得る…!
藤吾を使って俺を殺す為の情報を得ようとしている可能性だって…。
だけど、もし操られていたとしたらそれなりの対策をすればいいだけの事だ。
心配は無い…!

「浦賀さん!?いないんですか!?助けて下さい!!」

「落ち着け。藤吾。」

とにかくこんな大声をだされてはたまらない。
ここがホテルならば尚更だ。
他の宿泊客に注目される事も現時点では命取りなのだから。

「いるんですか!?浦賀さん!」

「ああ、とりあえず静かにするんだ。」

「あ、はい…。すみません。
……あの…開けてくれませんか?」

「…悪いがそうはいかない。」

「そんな…!何故ですか!?」

「お前がノートで操られているかもしれないからだ。」

「…そんな!俺、死ぬんですか!?浦賀さん!助けて下さいよ!!」

藤吾は再び大声を上げ始めた。

「静かにしろ!まだそうと決まったわけじゃない…!
今から扉を開ける。だから扉から少し離れるんだ。」

「あ、はい。」

言われた通りに藤吾は扉から少し離れる。すると扉が少しだけ開き、その隙間から浦賀がこちらを覗き見ている。

盗聴器等が無いか調べる。俺の言った通りに体を調べろ。いいな?」

「は、はい。」

そして藤吾は浦賀に言われるがまま行動する。
しかし藤吾にとってそれは苦でない。
これをする事で浦賀からの疑いの念がはれるなら、なんだってする思いがあった。
つまらない人生を送っていた自分に衝撃を与えてくれた。
この方に付いて行けば今後も刺激的な人生を送れる。
ならば何だってする。

…けど……けど、死ぬのは嫌だ…!
死んでしまったらその先は無い。
楽しみが無くなる…!そんなの嫌だ!

だけど俺は知っている。浦賀さんなら必ず助けてくれる!

その想いが藤吾を動かし、浦賀からの指示を完璧にこなす。

「…よし。盗聴器とかは無い様だな。
……じゃあ、今度はこの紐で両手を結べ。」

浦賀はそう言うと1メートル程の白い紐を藤吾の方へ投げた。

藤吾は「はい」とだけ言い、またも言われた通りに行動する。

「しっかり結んだな。…よし、入れ。」

やっとの事で部屋に入る事が出来、藤吾は一安心する。
例え両手が紐で結ばれていようと…。

浦賀自身も少し気持ちが楽になった。
現時点で自分は生きている。それだけでも大きな救いになっていた。

だがその安心も、すぐに終わりを迎る事になる。


page.60「侵入」へ続く・・・
posted by K at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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