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「また沈黙か…。」
梶の返答が長い事無いのに痺れを切らして、ゴーストはそう言ってきた。
「こっちにも限界ってのがあるんだよ…!」
「す、すまない…。」
さすがに限界だと梶は感じ返答した。
そして、その状況を宗司に知らせる。
「宗司頼んだぞ…!こっちもそろそろ限界だ。」
「ああ。もう少し頑張ってくれ…!」
「そっちもな。」
先程と同じ様に宗司との電話は切らずに、梶は再びゴーストとの話に戻った。
「何度も言ってる様に小中一輝との関係は何もない。」
「…そこまで意地を張るのなら……強行手段をとるぞ?」
「…何をする気だ!?」
「言っただろ奴は人質だ。だが、人質として用が無いのなら始末するまでだ…!」
「ま、まて…!」
マズいな…。
これが単なる脅しだとしても、さすがに限界か…。
ゴーストが藤吾であるかないか…それが分かる事が一番の目的だったし……。
それからゴーストを見つけるのは余裕があった時にするつもりだった。
これは…作戦を練り直す必要があるな。
そう思って次を考えるつもりだった……が、その時一瞬にして梶の中で何かが切り替わった。
だがそれに梶自身が疑問を持つ事は無く、当たり前の事が自分の中で起こったのだと自然と処理していた。
人が歩く時に足を前に出す様に、特別意識するわけでもなく自然と…。
「構わないよ。」
「何…!?」
「小中一輝とは関係が無い。だから好きにするがいいさ。」
「始末しても構わないと…?」
「ああ。」
そう淡々と答えると梶はゴーストとの電話を切った。
後は待つだけ…。
デスノートに書かれた、次のきっかけが来るまで…。
もちろん、デスノートに書かれた事も次のきっかけを待っている事も梶自身は分からない。
ただノートに書かれた様にここで待つだけ。
何も考えずに…。
何も意識せずに……。
page.58「逃走」へ続く・・・
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