2009年03月16日

更新

長い事更新無くてすみません…

実は書き溜めておいたデータが消えてしまったのです。

その上相変わらずの多忙で…

再び書き出してはいるのですが、この多忙さでなかなか作業が進みません

続きについてはもう少々お待ちください

更新が再開できそうな時期が分かり次第再びお知らせしようと思います

すみません
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2009年02月25日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.68「失敗」

page.0〜67
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…全ては計画通りに進んだ。
ゴースト・梶・真子を始末し、残り参戦者は二人…俺ともう一人となった。
そのもう一人も問題は無い。
今の俺には参戦者リストがある。
そこには予想通り、もう一人の参戦者の情報がしっかりと載っていた。
梶がもう一人の参戦者の事を全く話さなかったのは、やはり完璧な情報をつかんでいたからだった。

完璧だ……ここまでは本当に完璧だった…。

「なのに……なのに…何でっ!!」

宗司は涙を浮かべながら叫ぶ…。
テレビを……友の死を知らせるテレビを見ながら。

一輝の死は作戦実行の夜、テレビのニュースで流れた。

死因は事故死。
死の状況を詳しくニュースでは言っているが、そんな事今の宗司には聞こえない。

一輝は殺されたんだ…
野二瀬藤吾のデスノートによって。
追い詰めすぎたんだ…
そんな藤吾が真っ先に疑うのは一輝…
その可能性は十分にあった
甘かったんだ、考えが……!!

俺が殺した…

一輝を…

…親友を

殺すつもりなんて全く無かったのに…!

……殺すつもりは…

………そうだ

…俺は殺してはいない…

…仕方のなかった事だ……

それに……一輝の死は無駄じゃない

この死によって、一気にゲームは終わりに近づいたんだ…!
それは、デスノートによる無駄な死を抑える事が出来るという事。

こんな考え方は普通じゃないかもしれない。
だが、それでいい。
俺は常識が通じない世界に足を踏み入れたんだ。

そこにいる奴等は普通じゃない…。
ならこっちだってそれなりの覚悟が必要なんだ…!
私利私欲にノートを使う可能性のあるやつを、のうのうと残すわけにはいかない。
…犠牲になるってのは、無駄な事じゃない。意味のある死…。
一輝は…その為に……世界の為に……犠牲になったんだ…!

この時、今の自分を以前の宗司が見たならどう思うだろうか…。
この考えに賛同するだろうか…。
恐らく……いや、確実にそれは無い。
アホらしいと、目茶苦茶だと笑い飛ばすだろう。
だが、今の宗司にはそれを思う隙は無い。
それでも自分が変わって来ていると、一度は気付いたはずだった。
ただ、そこで本質に気付く事が今の宗司には出来なかった…。
人は悪になる時自分を正当化、又は感覚を無にするという。
後者は後に感覚が戻った時自分の悪に気付く可能性が高いようだが、前者は正当化という自我そのものを変えてしまう為悪に気付く可能性は低くなる…。
人によってはその悪は正義と感じるかもしれない。

宗司もまた、それを正義と感じた一人なのだろうか…。


page.69「病院」へ続く・・・
posted by K at 01:28| Comment(0) | TrackBack(1) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.67「本筋」

page.0〜66
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全ては計画通り…
そのはずだった
行けると確信もあった
問題は無かった…
なのに…

この計画の始まりは藤吾の裏……さらにその裏に真のゴーストがいるのではないかと感じたときだ。
そう感じ始めたのは、藤吾が神薬に大胆な動きを見せたときだろうか。
もちろん、それで藤吾がゴーストではなくその裏に本当のゴーストがいると感じた。
だが、それでも納得がいかなかった。
臆病だからこそ藤吾を使って神薬に接触させたとも考えられるが、いくらなんでも藤吾の動きは大胆すぎる。
今までに無い大胆さだ。
なら有り得るとしたら、藤吾がゴーストの想像以上の動きをしていると言う事。
それならばゴーストはすぐにでも藤吾を始末するはず…。
でもそれをしなかったのは、藤吾の裏にいる人物が本当のゴーストではないからではと考えた。
それからは梶との作戦以外に別の作戦を立て始めた。
梶・真子・本当の参戦者である真のゴースト…。
その全てを巻き込む作戦を。

真子については問題は無かった。
梶との作戦で神薬の動きを止める事に成功し、そうなれば真子の動きを止めたも同然。
そうなればいつでも始末する事は出来る。

全ての軸となるのは梶正喜。
梶との作戦ではゴーストからの連絡を長引かせ、その間に藤吾の行動をヒントにゴーストを見つけると言うもの。
だがここで俺は動かない。
ノートを使い藤吾を追い詰める。
それが突如襲った藤吾を責める人々。
もちろんその人々は犯罪者だが。
そうして混乱した藤吾は、必ずゴーストを頼ろうとする。
ここまでゴーストの指示に従ってきたのは、それだけ信用していると言う事。
だからこそ、その確信はあった。

案の定、藤吾は慌てふためきその場から逃げていった。
後は藤吾を追う。
行き着いた先はホテルだった。
ここにゴーストがいると予想し、それと同時に梶をノートを使い動かす。
梶の使い道は参戦者リストを使う事と、警察と言う力を利用する事。
ゴーストとの電話を切らせ、こちらの指示が来るまで待たせるようにする。
その指示は、送られた顔写真の名前を調べデスノートで始末するという事。

顔写真は…ゴースト。
そしてその写真を撮るのが強盗犯。
デスノートで強盗犯を操り、デスノートをゴーストが持っていることを確認し写真を撮らせ梶に送るというもの。
作戦通りゴーストはデスノートを持っていたし、さりげなく写真を撮り梶に送信する事に成功した。
後は梶に予定通りゴーストの名前を調べさせ……浦賀渉と野二瀬藤吾を始末させた
梶の残りの行動は筑紫真子を始末する事…と、参戦者リストを俺に送る事。

これで、全て上手く行った。
全て計画通りに行ったはずだった……。


page.68「失敗」へ続く・・・
posted by K at 03:37| Comment(0) | TrackBack(1) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.66「首相」

page.0〜65
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是非…と言いたい所だが、こうやって話を伸ばして俺を始末する気か…?
どうする?…聞くべきか?

しかし結論を出さないうちに、電話の男は話を始めた。

デスノートを手に入れてデスサバイバルと言うゲームを聞かされたとき、俺の力ではこのゲームを勝ち抜けないと感じた。
だがここで辞退するのも寂しいと感じてね、俺が参加者のままノートを別のものに託す事にした。
もちろん渡すのも渡した後も全てこちらは関与しない。
もう一度ノートを落とし、拾ったものにゲームの内容を伝える。
私がゲームの管理者であり、ゲームは決して辞退できないと嘘を付け加えて…。」

じゃあ、俺と梶が予想していた事はすべて当たっていたのか。
ただ、真の所有者、参加者が裏にいると言う事だけを除けば…。

「後は、待つだけ。
このままゲーム勝者と告げられるか…それともノートを託した人物がやられて新たなる所有者から連絡が入るか…。
それを楽しんでいただけさ。
君の言う浦賀という人物は私がノートを託した二人目の人物だよ。
恐らく、操っていたのは浦賀自身。
私は関わっていないよ。」

浦賀が全て裏にいた…。
藤吾を今までのようにすぐに始末しなかったのは、前予想したように浦賀が本気を出したからか…。
俺の深読みしすぎだったか。
いや、ある意味当たってはいたが…スッキリしないな。

「そういえば、二人目って…?
一人目は誰なんだ?」

「一人目はなかなか面白かったよ。
参戦者を二人も倒したからね。」

!?
二人…!?
それって最初の…

「これは運命に近いよ。
ダリルから話を聞いたんだけどね―」

「悪いけど、話は終わりだ。」

電話の男はまたも話をしようとしたが、宗司がそれを中断させる。
興味のある話だけに聞いておきたかったが、なにせ時間が無い。
恐らくこのホテルに向かってるであろう救急車のサイレンがそれを知らせているからだ。

「時間が無いみたいだね。
それもそうか。残りのデスサバイバル参戦者は、敗北が決まった私を除けば後二人。
このまま一気に終わらせたいだろうしね。」

参戦者の敗北が決まると憑いている死神から報告が来る。
電話の男もそれは同じで、この一日で二人の参戦者敗北を聞いていた。
自分はここで敗北になるだろう。
そうなれば最後の一騎打ち。
長々とやるより、今の調子で一気にけりをつけたいところ。
もちろん、その相手を倒せる段階にいればの話だが。

「死ぬのは嫌だから自分から辞退するよ。
少しの間だけど、楽しかった。
なかなかつまらないものなのだよ。国の上に立つ者の人生とは…」

「…!?
お前…だれだ?」

「…と、ちょっとお喋りが過ぎたようだ。
では、がんばりたまえ。」

そして電話は切れる…。

最後の最後に変な事言いやがって…
スッキリさせないやつだ

「と言う事だ、デスノートを返してもらう」

そう言うと、ダリルは宗司の持っているノートを半ば力ずくで奪い空へと飛んでいった

ったく、死神も死神だな…

「宗司。参戦者は残り二名となりました」

ラウの報告を受けて、宗司はこのスッキリしない気持ちを切り替える

まあ、いい
これで残るは……一人…
だが、そいつの情報は梶から得ている
この戦いも…もう終わりだな

宗司は軽く笑みを浮かべながら、多くの出来事が起きたこの部屋から抜け出して行った


page.67「本筋」へ続く・・・
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2009年02月09日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.65「半分」

page.0〜64
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独り残った死神ダリル。

「あれ…?なんだ二人とも死んだのかぁ。」

ダリルは二人が飛び降りた窓から外を覗いてそう言う。
その時、背後に人影を感じた。

「ん…?お、ラウ!」

ダリルが独りでいたのもほんの一瞬。
気付くと、死神ラウと……人間…。

「グフッ!…て事は参戦者か?」

もちろんダリルの声が聞こえない宗司は問い掛けに答える事もせず、浦賀が投げ捨てたデスノートを拾う。

「参戦者みたいだけどいっか…。」

落ちていたノートを拾った事により今度はダリルの声が聞こえ、宗司は声の方を向いた。

「死神か…」

「そのデスノートの元持ち主だ。
じゃ、そのノートの最後のページを開いてくれ。」

「…?」

とりあえず言われた通りに宗司はページを開く。

「そこに数字が書いてあるだろ?そこに電話するんだ。」

「…電話?」

普通に考えればその行為は危険があった。
だが、宗司にしてみればこれも予想の範囲内。
電話と言う手段までは考えていなかったが、何かしらの連絡を取ることは予想していた。

そして言われた通り、そこに書かれていた番号に宗司は電話をする。

「……おめでとう。君は偉大な力を手に入れたのだ。」

電話が繋がると、そう男の声が聞こえた。
少し歳だろうか。
若さの感じられない声でもあった。

「おめでとう…か。
いや……残念だけど。ここで終わりだ。」

そう宗司が反応すると、見知らぬ電話の相手は少し沈黙する。

「…そうか。参戦者か。」

その沈黙の間に理解したのか、そう言って返してきた。

「そうだ。…どうやら話が早く済みそうだな。」
で、本題に入るが……あんたが全て裏で操っていたんだろ?」

「んー…もう少し説明を願おうか?」

電話の相手は宗司に質問の真意を伺いだした。

「このデスノートの本当の持ち主はお前。
だから、浦賀が死んでも参戦者敗北の知らせは無い。
あと、女子高生二人も藤吾も……そして浦賀までも操っていたんだろ?」

「なるほど。……半分正解だが、半分は違う。」

「半分?」

「そう。
デスノートの本当の持ち主は私だ。
だが、私は誰一人として操っていない。」

…!?
操ってはいない…?
すべてをデスノートで操り、浦賀も勝つためのコマの一人だと思っていたが……。

最初は浦賀がゴーストだと思っていた。
だが、藤吾や浦賀の行動を見てゴーストらしさを感じられないでいた。
浦賀からは臆病と言うものを感じたが、藤吾を前の女子高生達のように足手まといになったらすぐ捨てると言う事をしなかった。
だから浦賀の裏に本当のゴーストがいると感じ始めた。
案の定こうして接触する事が出来たが……読みが甘かったか…?

「どうせ、これで私の戦いは終わるんだ。なら全て教えてあげよう。」


page.66「首相」へ続く・・・
posted by K at 04:33| Comment(0) | TrackBack(0) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月06日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.64「二人」

page.0〜63
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部屋に少しの沈黙が続いたが藤吾がそれを破る。

「俺達…助かったんですよね…?」

「あ、ああ…。」

「あいつらどうします…?始末しますか?」

「そうだな……」

デスノートについて何か知ったわけでもないし、それ程気にする事でもない様だが…

「待て。その前に、藤吾、説明するんだ」

「え…?何を?」

「お前…殺されるって言ってただろ?」

忘れていた。
今一番重要な事は、デスサバイバルについてだ。
藤吾も自分の身に起きたた事を浦賀に伝えなければいけなかった。
だが、強盗犯からの脱却で落ち着いてしまっていた。

「そうだった…!そうなんですよ!もうわけ分かんなくて…!!」

思い出すと同時にその時の混乱が藤吾に沸いて来た。

「落ち着いて話すんだ。」

浦賀はそう言って混乱した表情の藤吾に近寄って行く。
それが効いたのか、藤吾の表情はすぐに落ち着いていった。

「ま、良いんですよ。そんなこと。」

「…は?」

突然の藤吾の豹変に浦賀は拍子抜けする。
落ち着けとは言ったが、話を逸らせとまでは言っていない。
そんな浦賀を気にもせず、藤吾は部屋の窓まで行って開け始めた。

「…何をやって―」

それは一瞬だった。
藤吾が窓から身を乗り出した時浦賀は危険を感じた…。
が、それと同時に藤吾の姿が目の前から消え去った。

飛び降りた…?

それは明確だったが浦賀の中では疑問系だった。
藤吾が話を中断した時から状況が理解で来ておらず、最後にはこの状態…。
理解出来ないまでも全てを受け入れるにはしばしの時間が必要だった。
だが一瞬、一つの単語が浦賀の脳裏に浮かんだ。

…デスノート

それに現状を当てはめればいくつか理解する事は出来ただろう。
けれど、浦賀はそれをしない。
それは今すべき事でないから。
浦賀はテープで体に付けていたデスノートを力ずくではがす。

早くやらなければ…!
俺が今やるべき事は…ここから飛び下りる事。
14階にあるこの部屋の窓から…。


page.65「半分」へ続く・・・
posted by K at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.63「化物」

page.0〜62
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「何だこれは…?」

服の上から触る限りではそれが何なのか分からない様子で、ナイフを使ってゆっくりと浦賀の服を上げていく。
それによって現れたのは、ガムテープで体に張り付けられた黒い物体。

「何だ…?」

実際に目で確認しても強盗犯は理解出来なかった。

「何だよこれは?」

「何でもない。気にしない方が身の為だ」

浦賀はこれで諦めてくれる事を祈りながらそう言う。
だがその祈りも届かず、強盗犯はハハハと一笑いする。

「そう言われるともっと気になるもんだぜ?」

そう言ってニヤつきながらデスノートに手を触れる。
浦賀は覚悟を決めた。
力づくしかないと。
藤吾に目をやると、同じ様に理解したのか表情が一変しており、軽くうなずいていた。

…よし!

そう決意を決めた時だった。
ドサっと音がしたと思うと、強盗犯が血相を変えて尻餅をついていたのだ。
その表情はまるで、何か化け物を見るかの様だった。
浦賀は全くその意味を理解出来ない。
いや、それは浦賀だけでなく藤吾はもちろん、もう一人の強盗犯も同じであった。
その強盗犯はもう一人に声を掛けるが、相変わらず表情は驚きのまま、それでもゆっくりと手を上げて何かを指差した。

「ば、化け物が…!!」

その言葉に皆反応し、指の先を見る。
だが、強盗犯の一人は結局分からずじまいだった。
何故ならそこには何もいなかったのだから…。
しかし、それはデスノートに触れていない故。
所有者である浦賀と所有権を持つ藤吾には指の先の物体が……死神が見えていた。

そうか。
さっきノートに触れたから…。
無口な奴だからつい存在を忘れていた。

すると椅子に座っていた死神が立ち上がる。

「化け物化け物って五月蠅いな…。」

だが、どう見てもその姿は化け物そのもの。
顔には肉と言うものは見当たらず、頭蓋骨から見える目が異様な不気味さを出していた。
猫背の死神はゆっくりと尻餅をついた強盗犯に近寄っていく。

「化け物じゃなくて、ちゃんとダリルって言う名前がある。」

その声は恐らく強盗犯には届いていなかっただろう。
ダリルが黙って座っているだけで、血相を変える程の驚き様なのだ。
それが動いて、更に近付いて話しかけて来たら気絶モノだろう。

「あ…ああ…あああああっああっあああ!!」

さすがに気絶する程ではなかった強盗犯ではあるが、それでも言葉にならない様な驚きだった。
その様子が気に入らないのか、ダリルはグイッと強盗犯に顔を近付けてジロジロ見ている。

そして、

「ワッ!!」

と大声を出し、強盗犯を驚かした。
それが相当の衝撃だったのか、強盗犯の一人は色々な物に当たりながらも必死に逃げ出して行った。
一人取り残されたもう一人の強盗犯は、現状に唖然としながらも仲間を追いかけるように部屋を飛び出して行った。

「最後まで失礼な奴等だったな…。」

そう呟きながら、ダリルは再び椅子へと座った。


page.64「二人」へ続く・・・
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2009年02月02日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.62「裏目」

page.0〜59
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「さ、金を渡してもらおうか?」

「…はい」

と、ナイフを向けられながら浦賀は財布の所まで移動し、中から現金を取り出す。
その額は計一万円。

「おい、たったこれだけか!?」

「あ…はい。」

「ふざけんな!こんな高級ホテル泊まる奴がこれっぽっちなわけないだろ!」

先程は持ってる額が少なくて安心をしていたが、それが逆効果になってしまったようだ。

「…ああ、そうか。カードか」

ナイフを持った強盗犯はそう呟くと浦賀から財布を奪い取った。
しかし目的の物も見つからず、それにイラつたのか財布を乱暴に投げ捨てた。

「おい!通帳か、なにかあるはずだ」

そう言うとナイフの強盗犯は仲間の一人に探すように指示を出した。
デスノートを持つ者としては、奴等のこの行為は好ましくない。
それは、デスノートと言う物をそう安々と見せる物ではないからだ。
しかし今の浦賀にその心配はない。
何故なら肌身離さず体にノートを身に着けているからである。
だがそれは、浦賀が記憶を失わないための行為ではない。
所有権を放棄するとデスノートを使った事、デスノート自体の記憶が失われるが、それはデスノートを使用した人物にのみ適用される。
デスノートを使用していない浦賀には意味のない事なのだ。
だからこそ、女子高生二人や藤吾に軽々とノートを使わせる事が出来る。
さらに、そうする事で使わせている人々を本当の所有者…ゲーム参戦者と勘違いさせる事が出来、他の参戦者が狙ってきても裏を返す事が出来る。
だがデスサバイバルが最終局面へと動き始めた今、軽々とデスノートを他の者に使わせるのは危険と判断し、浦賀自身が持つ事としたのだ。
そのおかげでこの状況から、デスノートを守ることが出来ている。

むしろ今心配しているのは通帳の中身である。
それは奴等が通帳を見つけて記載されている数字をみたら、また怒りだす可能性があるからだ。
その額が財布の中身以上の少なさなら尚更だ。
だが、実際に通帳を見つけた強盗犯の反応はそうでなかった。

「…こいつらダメだ。金なんて持ってないな。」

その反応は金の少なさに呆れている様であった。
だがもう一人はそうもいかなかった。

「おかしいだろ!?こんな所に泊まる奴がこんなしょぼいわけないだろ!?」

そう言ってナイフを浦賀の首元へ向ける。

「なぁ、もしかして体の何処かに隠してるんじゃないか…?」

その言葉を聞きいた途端、浦賀は自分の背筋が凍るのを感じた。
別に犯人の言うように金を隠しているからではない。
デスノートを隠し持っているからだ。
先程は隠し持っている事で難を逃れたと思ったが…。

クソォ…どうして全てが裏目に出るんだ…!

強盗犯は浦賀の体を触って何かないか確認する。

デスノートに気付かれるのも時間の問題だ…!
バレるだけならまだしも盗られては堪らない。
いざとなれば力づくでこいつらを何とかするしかないなが……。
こんな時に限って藤吾は……。
自業自得とはいえ…まぁ、それでも状況を察して少なからず役には立ってくれるだろう。

そして案の定、デスノートの存在に気付かれてしまった。

財布の中身でも、通帳でもない、今一番守るべきものに…。


page.63「化物」へ続く・・・
posted by K at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | DEATH NOTE -another- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月23日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.61「金銭」

page.0〜59
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「な、何を!?」

「騒ぐなよー。さ、中に入ろうか?」

ナイフを持っていた男はそう言い、もう一人の男は辺りを見渡している。
恐らく目撃者がいないか確認しているのだろう。

何だ!?こいつらは…!

そう思いながらも浦賀は言われるがまま、二人の男と一緒に部屋の中に入った。
それを見た藤吾は、驚きを隠せずにどういう事か浦賀に問い掛けた。
しかし答えたのは浦賀ではなくナイフを持った見知らぬ男の方だった。

「まぁ落ち着けよ。こんな風にナイフを持ってはいるが、別に殺そうとは思っていない。
あ、状況によっては殺すけど。」

ハハハと、二人の男は笑ったが浦賀と藤吾にとっては笑えない。
もちろんこうやって笑って事が過ぎれば、これ以上の喜びはないが。

とにかく、こいつらをなんとかしないと…!

ナイフを向けられながらも浦賀は解決策を考える。

ゲームの方だって何も解決してないんだ。
勝つか負けるかの重要な時だってのに…!

「…あ?」

その時、ナイフを持っていない男の方が何かに気付いた。

「ハハハ!おい、こいつ見てくれよ!」

軽快に笑いながらその男は藤吾を指差す。
その指先は藤吾の両手だった。
どうやら紐で結ばれた両手に気付いた様だ。
そう言われてナイフを持った男が藤吾の両手を覗き見た。

「何だよこいつ!変なプレイでもしてたんじゃねーの?ヤベーな!!」

君達にヤベーと言われる筋合いもないし、変なプレイでもない。

そう言いたかった浦賀だが、今はそれどころではないという事を理解していた。

とりあえずこいつらの目的を…。

「あの……目的は何ですか…?」

「そんなに難しい事じゃない。単に金を頂戴しに来たんだ。」

…強盗か。

単なる強盗と、この時の浦賀は思ったが、これが違う時だったら普通はこうは思わなかっただろう。
今の浦賀にとってはこいつらがゲームとは無関係だという事だけで安心感があった。

…そういえば。

「あ…けど、さっき警察がどうのって…」

藤吾がドア越しに聞いた二人の会話が浦賀には気になっていた。

「あー、アレね。アレは居留守を使わせない為だ。
ここのホテルは結構な高級ホテルだろ?だからプライバシーはかなり尊重される。
それだけ、泊まってる奴もプライバシーを尊重して欲しいって事だろ?」

確かにナイフを持った男のその考えは当たっていた。
浦賀自身もプライバシーを特に重視するこのホテルを選んだ。
だが、これほどの高級ホテルに何日も泊まるには資産的に無理があった。
しかしそれを実際に可能にしたのは、デスノートがあったからだ。
デスノートは使い方次第で大金持ちにもなれる。
浦賀はそれに気付き、これがゲームに参加するきっかけにもなっていた。

「尊重して欲しい奴等が警察沙汰になんかしたくないだろ?」

強盗犯はニヤニヤしながらそう言った。
そうやってニヤニヤしているのも、浦賀には理解出来た。
なにしろ実際に、奴等の警察と言う言葉に反応してしまい、居留守を使うつもりがまんまと招き入れてしまったのだから。

結局はゲームと関係あるやつらでもなかったし、狙っていた警察の奴とも無関係…。
冷静さが足りなかったな。
しかし、そうと分かればとっとと金を渡してこの場を去ってもらおう。
幸い今持っている金も少ない。こちらのダメージも少なくてすむ。

その浦賀の考えが甘いものだと、すぐに思い知らされる事になる。


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2009年01月22日

DEATH NOTE-another- 〜DEATHサバイバル〜page.60「侵入」

page.0〜59
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突然、来客を知らせるチャイムが部屋に鳴り響いたのだ。
部屋全体に緊張が走る。
先程も同じ緊張を味わった浦賀はもちろん、藤吾もそれを感じていた。
誰が来たのか確認するため藤吾は立ち上がって扉まで行き、扉に付いている覗き穴から来客を見た。
そして知り合いでない事を首を振って浦賀に知らせる。

ならば出る必要は無い。
関わらないのが一番だと二人は理解し合っていた。
しかし、外にいた二人組の話し声が聞こえた時、藤吾の中でそれが一番の対策だとは思えなくなっていた。
見る見るうちに藤吾の表情が変わっていき、その様子に浦賀が気付く。

「どうした?」

「…あ…あの、外にいるやつらが…け、警察を呼ぶって…!」

…!?

「どういう事だ…?」

「わ、分かりません…!どうしますか!?
……殺します?」

「…いや、待て。」

浦賀はうつむいて少し考える。
警察と言う言葉が自分の中で大きく気になっていた。
なにしろ先程まで電話で話しており、もう少しで敗北させる事が出来た人物が警察関係者だったのだから。

よく分からない奴を殺すわけにもいかないな…。

「…とりあえず中に入れるんだ。」

「…あの…けど、これ…」

「ん?」

浦賀が顔を上げると、紐で結ばれた両手を藤吾が突き出していた。

「あ…。いいや、俺が出る。」

何も解決していない今の現状で紐を取るわけにもいかないし、だからといってその状態で対応させるわけにもいかない。
藤吾に奥に行っているように指示して、浦賀は扉を明ける。

「あの…何か?」

浦賀がそう言い終わるか終わらないかの時、気付いたらナイフを腹の部分に突き付けられていた。


page.61「金銭」へ続く・・・
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